Mac同士のファイル受け渡しをSMB共有で固定する

2026.07.28 09:00
2026.08.30 00:36
Mac同士のファイル受け渡しをSMB共有で固定する

AI用Macを普段の作業環境から分けたところ、安全性は上げられましたが、今度はファイルをどう渡すかが問題になりました。

最初はAirDropやGoogle Driveを使っていました。ただ、毎回置き場所が変わるので、AIへ「このファイルを見て」と伝えるパスが安定しません。普段使いのMac全体を見せるのも避けたい。いくつか試した結果、専用の交換フォルダを1つだけSMB共有し、そこ以外は見せない構成に落ち着きました。

全体像

通常PC: /Users/Shared/AI-Bridge
AI PC : /Volumes/AI-Bridge
任意  : ~/bridge

中は inboxworkoutboxdone に分けます。

mkdir -p /Users/Shared/AI-Bridge/{inbox,outbox,work,done}

SMB専用ユーザーと共有を設定する

共有元Macの「ユーザとグループ」で ai-bridge という標準ユーザーを作ります。管理者権限は付けません。「一般 → 共有 → ファイル共有」で交換フォルダを追加し、ai-bridge と自分だけを読み書き可能にして、「すべての人」はアクセスなしにします。SMB接続を許可するユーザーも ai-bridge だけに絞ります。

AI用Macからは次のURLへ接続します。

smb://normal-mac.local/AI-Bridge

接続後はパスを固定します。

ln -s /Volumes/AI-Bridge ~/bridge
echo 'alias bridge="open smb://normal-mac.local/AI-Bridge"' >> ~/.zshrc

共有権限とファイル権限は別物

共有画面が「読み/書き」でも、中のファイルに読み取り権限がなければコピーできません。既存ファイルは共有元Macで直します。

sudo chown -R $(whoami):staff /Users/Shared/AI-Bridge
chmod -R u+rwX,g+rwX /Users/Shared/AI-Bridge

新しいファイルにも継承させるにはACLを設定します。

sudo chmod -R +a "user:ai-bridge allow list,search,add_file,add_subdirectory,\
delete_child,read,write,append,delete,readattr,writeattr,readextattr,\
writeextattr,readsecurity,file_inherit,directory_inherit" /Users/Shared/AI-Bridge

ここで指定するのは接続元ではなく、共有元Mac上のSMBユーザー名です。また、同じMac内から移動したファイルは元の権限を引き継ぐ場合があるため、交換フォルダへ入れるときは移動よりコピーを使います。

AIへの指示も固定する

作業対象は ~/bridge/inbox にあります。
作業中のファイルは ~/bridge/work にコピーしてから編集してください。
完成物は ~/bridge/outbox に出してください。
~/bridge 以外の通常PC側ファイルには触らないでください。

この形にしてから、人間側もAI側も「どこへ置き、どこから受け取るか」で迷わなくなりました。パスが固定されたことで指示も短くなり、普段使いのMacを必要以上に見せずに済んでいます。

もちろん、フォルダ名だけで安全になるわけではありません。本当の境界はユーザー権限やサンドボックスで作り、その内側を inboxworkoutbox に整理する。仕組みと運用を分けて考えたことが、長く使える構成につながりました。

今回は以上です。